「魔物ハンター妖子」は、1990年~1995年に渡って制作されたアニメ作品。
昨今では珍しくもないが、当時は割と新鮮だったメディアミックス展開の中で産まれた良きアニメである。劇場版、OVAの形でアニメシリーズが組まれた。
アニメシリーズ一覧
↓
魔物ハンター妖子(1990)
魔物ハンター妖子2(1992)
魔物ハンター妖子3(1993)
魔物ハンター妖子スーパー・ミュージック・クリップ(1993)
魔物ハンター妖子5 光陰覇王の乱(1994)
魔物ハンター妖子²(読み:ようこのじじょう)(1995)
1作目は劇場版、後はOVAとなっている。
4作目は丸々MV集となっていて、アニメに出演している久川綾、吉田古奈美の顔出しMVも収録されている。当時の若手声優シンガーの活躍が見れのは貴重。
久川綾がめっちゃ歌っている。彼女の事が気になるならMV集も見た方が良い。
この作品は割りと有名らしく、見たことがない私の耳にもちょっとは情報が入っていた。良い感じに萌えてエッチなヤツという薄い知識しかないままに令和時代に突入してしまった。それが最近になってBD化した。これをきっかけに見てみることにした。
で、思う。これはなかなかか素晴らしい。当時のオタクにはセンセーショナルな萌え&エロスがそこにある。そりゃ受けるだろうなと納得できる。妖子がすごく可愛い。
テレビ化無しで5年以上作品が続いたのはすごい。他にはゲームとかも出ている。テレビは無しのそれぞれ課金しないと楽しめないメディアミックス関連作品として、歴史の表舞台に立つことはなくとも、裏でしっかりオタク達に愛された作品なのだと分かる。
こういうオタク文化の強い所が出るのって何か良いよな。平成初期にも活気に溢れたオタク時代が確かにあったと分かる。
どうでも良いけど、セガサターンソフトの「宝魔ハンターライム」と名前の響きが似ているよな。知らない間に押し入れの中にあったソフトでやったことはないけど、タイトルだけは覚えていた。
そんな事を思いながらも、平成初期にオタク界隈を盛り上げたマニアックアニメの感想を書き殴っていこう。
内容
女子高生の真野妖子は、学生ライフを楽しむ元気なギャルだった。
しかしある日、自分達の一族は先祖代々続く魔物ハンターだと知ることになる。そして妖子はその108代目に任命された。
パワフルな祖母が手続きを進め、流れされるままに魔物ハンターになってしまった妖子は、仕方なく魔物退治をしながらの忙しい青春を送る。
感想
まず主役の妖子がめっちゃ可愛い。古いけど、今見ても通用する汎用性高き萌えが見える作画が良い。思った以上に可愛かったのですごく得した感じ。
妖子の中の人はセーラーマーキュリーの人(久川綾)だけど、髪型はセーラームーンぽいツインテで、お団子ではなくイカリングみたいな輪っかで髪を結んでいる。あの髪型ってどうやって作っているのだろうか。久川綾の声も素晴らしく良かった。
変身バトルヒロインものである。その要素も美味しい。
変身後コスは真っ赤なチャイナドレスである。このくらいの時代だと女らんまや春麗がチャイナヒロイン枠として強かったはず。そこら辺とも渡り合える美しきチャイナ要素持ちヒロインだった。
変身時には、キューティーハニーみたいにとりあえず真っ裸になる。乳首開放でしっかりとサービスカットが見れる。パンチラシーンだってもちろんあり。
変身シーン、アクションシーン共に、古い時代にしてはしっかり作っているので見応えがある。セクシーなカットは今見てもしっかりセクシーだな。妖子のスタイルが素晴らしく良い。
変身後は退魔の剣を持って化け物をやっつける。ここは格好良い。
刀身が取れて、柄の先にも小さな刃が仕込まれているというギミックもシャレたもので格好良かった。
オリジナル題の「魔物ハンター」は、英題では「デビルハンター」になっている。
2022年現在でも活動中のデビルハンターアニメがあり、それが今人気の「チェーンソーマン」だ。古今東西問わず、化け物退治のお仕事を描く作品はオタクに受ける。そんな気づきもあり。
このくらいの時代からフェチも細分化され、それぞれが低俗な妄想から見れる芸術へと昇華していったようだ。妖子が触手責めに合うシーンにそこらへんの事情が見える。オタクの多くは触手責めが好きってもの。
戦闘で負傷した妖子の服が裂けるのも印象的。もちろんその裂け具合は、より色っぽく見えるよう都合よく計算されたものとなっている。グッジョブだと思う。
こんな感じでライトな部分もあれど、セクシー要素については結構攻めている。
第一作目では、妖子の際どいベッドシーンがある。これはお母さんの前では見れないこともないが、見るなら意図的に神経を鈍感にしないと駄目だ。
祖母の説明によると、16歳以下の処女の内でないと最大限まで能力覚醒が出来ないとのこと。妖子はセーフだったけど、その母は16歳以下の段階で初体験を済ませたことで魔物ハンターの資格を失ったという。なので祖母が107代目、1つ世代が飛んだ孫が108代目という設定になっている。母のポジションが意外でちょっと面白い。
性に寛大な妖子の母は鶴ひろみが演じている。母が登校前の娘に避妊具を渡すシーンがあったのは印象的。
そして何故か祖母は三ツ矢雄二が演じていた。その他、本作は出てくる声優がとても豪華。皆知っている声だった。当時は若手でも今だと有名な人達が多数いる。久川綾だってセーラームーンよりも先にこんなセクシー枠を担当していたことになる。なんかすげぇ。
惚れっぽい妖子の恋愛事情、友人関係、異世界に行く、時を越えて先祖の魔物ハンターと戦うなどなど、各作品で見どころ様々なシナリオ展開があって普通に楽しかった。
最終作では、妖子とそっくりの妖子(あやこ)が登場し、二人の妖子がコラボで戦うという華やか展開も見れた。どっちも可愛くて良かった。
古いけど元気な作品だと分かった。当時のオタク達に愛されたことでこれだけシリーズが作られた事にも良さを感じる。オタク世界を盛り上げた良作に出会えて良かった。
チャイナドレスの魔物ハンターが最高なアニメがあったことを記憶して今日は寝よう。明日からも早起きして深夜アニメの録画分を潰して行かねばHDDがパンクしてしまう。おやすみなさい。
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