こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

懐かしのダイソーゲームを振り返る「ダーク・リベンジャー」

 その昔、100円ショップのダイソーでPCゲームが売られていたことがあった。販売は、いつの間にか始まって、いつの間にか終わったらしく、今では売ってないとか。ダイソー自体何年も行ってないので今のことは分からない。

 

アクションRPG ダーク・リベンジャー(前編)

 

 お盆に実家に帰って押入れの整理をしていたら、懐かしのダイソーゲームが次々と出てきた。ゲームなら何でも売らずに残しておくのが私のやり方。見て懐かしむだけでも楽しいので手放さなくて良かった。今ではどれもダイソーで買えない貴重な品だ。駿河屋で調べたら定価100円なのに今ではそれ以上で売られていた。

 

 これらはザ・ゲームシリーズと銘打たれ、たくさんの種類が発売された。小遣いをあまり持っていない時分の私は100円でゲームが出来るなんてすごい!と感動してあれこれ買っては家のパソコンで遊んでいた。

 その中でも特に優秀で面白かったのが「ダーク・リベンジャー」という作品である。これはダンジョンRPGソフトで、ザ・ゲームシリーズのナンバー43と44にあたる作品である。前後二本に分けての販売となった。他のゲームと違って二本に分かれて200円かかるわけだが、200円でこれなら十分納得な楽しさのゲームだった。

 

 調べると、この「ダーク・リベンジャー」は1999年に発表されたゲームらしいのだが、私が購入して遊んだのは確か2005年くらい。この当時が人生で一番暇をしていた時期だったと思う。そんな私の暇な時を潰してくれた感謝すべきソフトでもある。これと同時期に購入した可愛いダチョウを操る「トロイの塔」、モグラが戦争する愉快な戦略ゲームの「もぐら大戦争ツィッガー」もとても面白く、100円でこれなら優秀と呼べるものだった。

 

 私のお兄ちゃんは、これが100円なら数多あるパチンコゲーム(彼はパチ夫シリーズをはじめとしたパチンコゲームを嫌悪している。でも店舗の実機ではめちゃめちゃ遊んでいる)とかデスクリムゾンとかが倍以上の金を取っていることがクソだなという内容の毒を吐いていた。

  

 で、特にやり込んだゲームの「ダーク・リベンジャー」なのだが、これが安い割りによく出来ていて本当に楽しかった。楽しかったので三周プレイした。

「ダークリ・ベンジャー」とタイトルにある通り、これは復讐者を主人公とした陰鬱な雰囲気のゲームだった。明るいものが多かったダイソーゲームには珍しい暗い感じがまたなんとも言えない心地よさだった。

 詳しい話はうろ覚えなのだが、とにかく主人公はとある男に陥れられて危険なダンジョンに身を置くことになり、そいつに復讐するために必死の脱出を試みる。てな内容だった。

 

 暗く不気味なダンジョンを徘徊する魔物を倒して主人公は各階フロアを制覇する。

 グラフィックはけっこう綺麗でドリームキャストくらいの画質だったと思う。マップで敵と戦闘する時のBGMが格好良くて今でも覚えている。これのサントラとかあったら欲しい。

 各フロアをクリアするごとに、主人公の記憶的な映像が出て、少しずつ物語の謎が分かってくる仕掛けだった。

 

 おもしろい要素がアイテムを使って敵の魔物を味方に出来ること。敵にすれば厄介なヤツらも、こちらにつければ頼りになる。より強力なパーティーを作るためには誰を仲間にするかもしっかり選ぶ。これもまた楽しい要素だった。

 難しすぎることもなく、サクサク進められて面白いゲームだった。これは時間があればまたやりたい。今やっても絶対に面白いと思う。

 

 このゲームは「風来のシレン」みたいな感じのゲームで、シレンが好きならこういうのも楽しめると思う。

 ダーク・リベンジャーとは随分雰囲気が違うけど、システム的には近しい「ラミィの大冒険」というパソコンに最初から入っていたゲームも当時一緒にプレイして楽しんでいた。この二作はセットで好きになった。

 これを機にこの手のダンジョンものが好きになり、後には「わくわくぷよぷよダンジョン」も購入して遊んだものだ。

 

 これは個人的に思うことだが、現存するサービスの中で値段に見合った満足感を得られるものは決して多くはないと思う。そんな中、100円という安価でこれだけの極上の娯楽を提供したダイソーゲームは優秀だったと振り返ることが出来る。と言っても、たくさんあるシリーズ作品の中にはたまにクソみたいなゲームも混ざっていたけど……。

 

 こんな感じで令和になった現在でも、平成の名作ゲームの記憶は鮮明に残っている。

 やはり夢中になったゲームは尊い。そして何かに夢中になれるということ自体が喜ばしく幸せなことだ。

 

 それにしても、ダイソーが頑張っていた歴史が確かにあったと実感すれば感慨深いにも耽るというもの。

 


ダーク リベンジャー Part1

 

 

 

 

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