こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

異世界転生アニメが見たいオタクの心理とか

 今期もそろそろ終盤が見えて来た。合わせて上半期も終わりが近い。こういう時期になると何か気合が引き締まるよな。別に意味なくそんな感じっす。

 そんな今は、愛しきアニメとも早く終わって欲しいクソアニメともお別れが近い時期にある。同じ別れでも寂しかったり清々しかったりと感覚が違うのがこの世の不思議。

 

 先日のことだ。Yahooニュースを見ていると、なぜ最近異世界枠が流行っているのだろうか、流行りとなって行くには現代人のどういう心理が関わっているのだろうか、というネタを内容にした記事が出ていた。そういう切り口から、異世界を見たい人の心理はだいたいこうだと心理学の専門の人がしっかり語っていたのが大変興味深い。

 

 おぉ~確かに今期も止せばいいのにわんさかと異世界ものが来た。このオタク的潮流を生み出すのにも人の心理が関わっている。そういう心理にしょうもなさを見ながらも研究対象としては新鮮はものとして面白い。だからそこを掘り込んで行くインテリマインドを持つ者がプロの研究家の中にも出てきたか。

 この私も素人の立場にありながらそこには興味がある。下卑た大衆文化や広くしょうもない物に湧く人間心理って高等か下等かは別にとにかく面白い。

 

 この異世界に溺れたい人間心理を掘り込んだ考察記事についてだが、結構面白かった。内容がどうのこうのについては特別感心もない。まぁ浅い世界を深く考察したところで得られる気づきも結構浅かったりで。なんとなく想像がつく結論だった。

 何が笑えるかといえば、しょうもない事についてプロが高等技術を注ぎ込んでマジで研究を進めているということ。真面目なようで研究対象がふざけていることから、両極端の要素が含まれる事象としてユニークさがあった。

 

 でもこういう研究の世界観の広げ方は素直に良いと思う。

 人が猿を見れば「人ではない」ということから、同種に寄せる理解並に猿への理解があるわけがない。だから猿が気になる。だからたくさん進化しても進化過程を遡った猿の研究を今更ながら始めるわけだ。

 理解と共感が皆無の者を研究対象として楽しむのは、インテリマインドとして当然のことだ。

 

 私はちょっとひねくれた視点から異世界を楽しんでいる。このジャンルこそが至上というお花畑なマインドで見ることはしない。しっかりバカにして笑うこともあるが、総合的に好きなのである。最後に残るのは愛。それがなきゃ1クール分も異世界クソアニメを見るなんてことが出来るわけがない。もちろん今期も1クール戦うにはキッツいアニメがたくさんありました。

 プロが導く異世界枠視聴者心理とは全然異なる物だが、それでも私には私なりにこういうコンテンツを見捨てられずに付き合いたくなる心理がある。異世界に触れることで、自分というリアルな世界を知ることが出来るのだ。深淵を見れば深淵もまた自分を見ているというが、アレと似たような感じで、異世界を見ていれば異世界もこちらを見ている。そうして異世界を通してリアルの自分が見えてくる。見て見られてで全ての謎が解明されるのだ。どちらも大事な行為。←結構意味分からん心理ではある。

 

 というわけで、異世界って浅いようで深いようで、狭いようで広いようで、いろいろイジりようがある。プロが研究対象にもしたいわけだ。

 

 で、今期もたくさん見てきた異世界アニメ軍団だけど、ぶっちゃけ全部に付き合いながら1週間をやり切るときついなぁ~。そうなのだ、異世界ってきついんだよ。

 私は都合上深夜は100%寝る。日付変更時に起きていられない。早く寝たいし、同時に早く起きたい。

 だから深夜に固まる異世界軍団は録画したのを後日早朝に一気に片付ける。太陽におはようしながらコイツらを見て思うことは、太陽が昇っている内にやる分には日陰ものコンテンツ過ぎるってこと。得てして一番日の当たらない時刻に放送しているのだなと理解が深まる。

 

 その都合から一番すごいというか、きつい日が火曜の朝に見る軍団。ここの塊がやべぇ。天ぷらを油を固めるアレで一塊にしてぶん投げたくなる。

 

「出来損ないと呼ばれた元英雄は(以下アホみたいに長いので省略)」

「第七王子」

「Re:Monster」

「Lv2(以下アホみたいに長いので省略)」

異世界道中2期」

 上記のメンツに加えて、異世界ものとは違うけど今期トップクラスのクソアニメ候補「神は遊戯に飢えている。」まで潜り込んでくる。

 

 このメンツが揃った火曜朝はダルすぎて笑う。もう何度も自分でツッコんだし、人からもツッコまれるのが「じゃあ止めてしまえ」なのだが、それは逃げだから。逃げるのを止めて戦う方が好みな私は「逃げ」の選択肢を潰してこの現代を生きている。まぁこのダルさとキツさも一つの人生の美味しい味だからね。もしかしてマゾなのかな?

 

 ここら辺りを連続で見ていく火曜日にはめちゃ変な気分になるが、それもまた悪くないからやっぱり変なんだよね。

 

 もうコレダメだろ。詰むってこういうことなのか。もうコンテンツの限界が見えている。

 で、火曜にはちょっとの救いでオリジナルアニメの「終末トレインどこへいく?」があるから助かる。異世界軍団こそどこにいくのか、いやどこにも行けないからそこにいるのかと悟りが勝手に捗る。

 

 今期はオリジナルアニメも結構多い。各社がアニメを作ろうと仕事の目的を掲げど、映像化に持って来いな原作はもう選べる範囲に無いのじゃないかな。なろうとかになら映像化がまだの作品はゴミほどあるだろうけど、まぁゴミなんでどれでもこれでも映像化先に選べるわけではない。

 今期の酷いのを見た後だと、あれほど眠いと思えた転スラ3、EDアニメの無職転生あたりがすごくまともで頼もしく見えて来る。赤点の添削ばかりして次に0点が来られたら、赤点でもとにかく加点がいくらかある分超ましに見えて来るものだ。その感じの心理だな。

 

 そんなことだから、原作からして映像化に失敗するだろうってことならプロは当然、酷い物なら素人でも簡単に分かってしまう。

 原作が死んでいるならオリアニ頼みで行く方がまだ勝率の良い博打になる。もうこの勢いでオリアニもガンガンやれって思う。オリアニでクソだった例も少なくはないが、原作に答えがある約束されたゴミではない分、とりあえず序盤は皆がワクワクを持って楽しめる。

 

 今期オリアニ枠の「終末トレイン」「ガルクラ」「夜クラ」はどれも結構楽しいぞ。全体で見れば完全にましな部類だ。

 

 とまぁそんな感じで今期の定番コピペみたいなものから、オリジナルで戦う新規勢を見て色々思うことがある。思考が停止したかのようなコンテンツを見ていても、見ている私はしっかり思考している。だからあれこれと余計なまでに色々思うわけさ。

 なんだかんだあってもアニメはしっかり楽しい私の趣味です。

 

 映像屋なら紙媒体では出来ない映像ならではのオリジナルコンテンツをバンバンやってヒットさせてこそクリエイター冥利に尽きるだろう。それに対して、しぶとく擦られまくった浅い世界をひたすらやりたいというのであれば、それはそれでクリエイター魂として清いだろう。

 オリアニも異世界なろう系も共に頑張ってくれ。上から下まで幅広くあるが、そのどこを切り取ってもやはりジャパニメーションの素が詰まっている。私はそれを愛しているのだ。

 

 以上、アニメで感じる我が人生の話でした。今日も明日も私はずっとアニメ野郎。

 

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