「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」は、1996年3月8日に発売されたオリジナルビデオ作品。作品時間は約45分。
先月、オーレンジャーのテレビシリーズと劇場版を楽しく拝見した。全部見たつもりでいたが、そういえばまだVシネ作品が残っていたと思い出す。
この作品はレンタルビデオ屋でよく見ることがあったけど、どういうわけか今まで見てこなかった。というわけで今更視聴してみた。
昨今でも連続している戦隊モノのVシネシリーズ初代作品だという。オーレンジャーがVシネ枠のスタート作品になろうとは。意外な所から歴史がスタートしたものだ。
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Vシネシリーズのビデオジャケットは実写でなくムキムキ度強めなイラスト。
VSがつくこのシリーズといえばムキ絵ジャケが特徴。このマッチョ感が良いよね。
内容
バッカスフンド、ブルドントの親子は、それぞれ怪人を用意し、どちらがオーレンジャーを倒すのかの競争を始めやがった。
バッカスフンドは自身の一部である歯車から作り出したバラハグルマを、ブルドントはオカルト知識を総動員して生み出した妖怪オンブオバケを世に放つ。
迷惑な親子競争で街は被害を受ける。
これを受けてオーレンジャーはもちろん現場に急行する。
いつものマシン獣に加えて得体の知れない妖怪がいる。こうなるといつもの倍厄介な事態に陥り、オーレンジャーは苦戦を強いられることになる。
そこで三浦参謀は、妖怪退治のスペシャリストとしてあの連中を招集する。そう、カクレンジャーである。
オーレンジャー、キングレンジャー、カクレンジャー、合計11人の戦士が集結し、バラノイアの悪企みを挫く大作戦が展開する。
感想
敵側の親子が迷惑すぎる。
オカルトにはまりたいお年頃のブルドントの気持ちはちょっと分かる。テレビシリーズだと、ギャルの写真集を見ていたりもしたので、機械連中のオス共は意外と娯楽ウェルカなのだと分かる。
マシン獣のデザインはともかく、オンブオバケは普通に変態すぎてヤバい。怪人っていうか変態が布をかぶっているみたいなチープな作りに見える。ドン・キホーテで材料を揃えれば素人でもなんとか作れそうなスーツだった。
こいつのおフザけ要素の強さには際立つものがあった。
ギャルの匂いを察知して突撃し、やることは長い舌でペロペロしてギャルの精気をもらうこと。人間の中にもコレをやって捕まっているヤツがいるくらいだから、ローカルな変態行為だと言えよう。
せっかくのオカルト知識を総動員して作った渾身の一体がコレというブルドントのセンスは如何なものか。オカルトが聞いて呆れるシンプル変態だった。まぁ個人的にはナイスだと思う。
これは変態臭くてネタ要素も強めなので、テレビではなくVシネに回したことには納得。
「16歳のピチピチギャル」というまるでしんちゃんのようなフレーズが登場するのが印象的。16歳のピチギャルが囮になってオーレンジャーを助けてくれるシーンがある。16歳ギャルのガッツもナイス。
とにかくオンブオバケの清々しいまでのスケベさに笑った。
オンブオバケが思わず食いつくような良いシーンといえば、美しきヒロインのもも・じゅりコンビの水着姿が見えるサービスシーンがそうだ。カクレンジャーのサスケも思わず「胸がある」という事に感動していた。分かる。胸に見る当たり前の「盛り上がり」に感動するのは、男子の本能から発する当然の思考である。
特に桃の胸部の仕上がりは、思春期男子にとって脅威とも言えるハイクオリティなものだった。桃と樹里の水着シーンはベリーナイス。
樹里がデカくて、桃が小柄という二人の身長差もベストなコンビ感を出す要素になっていた。オーレンジャーはヒロインが良い。
特撮好きならではのサービスカットといえば、三浦参謀のウエスタン衣装が見れること。宮内洋でウエスタンなギター持ちといえば「快傑ズバット」の早川健を思い出す。三浦参謀がその格好をすればほぼ早川健だから、その点にはテンションが上がる良さがあった。
カクレンジャーとコラボするのが一番の見どころになる。超力という概念の中に、よその作品の連中がネコバスでやって来るのは何だかシュールで面白い。
それにしてもジライヤの「ニンジャブラック!ジライヤ!」の名乗りは発音と言い方が格好良い。ケイン・コスギは良い声をしている。
キングレンジャーも入れて11人が横並びになるのは圧巻の一幕だった。本当にここでしか見られないものだ。めっちゃスペシャルだな。
カクレンジャー側のロボは登場せずだが、オーレンジャーサイドではテレビ本編に出たロボ、メカ、必殺技をこれでもかと全部出ししている。派手派手な超お祭り企画だな。組織で持っている技術に加えて、外部勢力のガンマジンまで出てくる。これ一本でオーレンジャーのメカ関係は全部復習出来る。ありがたい。私が推したいジャイアントローラーも出番があった。
11人戦士とロボによる戦闘シーンは楽しく迫力があるもので興奮したぜ。
超力と忍術が織りなす素晴らしき大バトルが見れて良かった。
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